みなさん、こんにちは。
Kotsu kotsu Nihongoのみずきです。
みなさん、お元気ですか?
先週家でBBQをしました。最近はすっかり春になって、あったかいので毎日がBBQ日和ですね。「日和」っていうのは「ぴったりの天気、ちょうどいい天気」という意味です。ま、花粉症の問題はあるんですけどね。
でも外で食べたり飲んだりするのは気持ちがいいですね。楽しい時間を過ごしました。
さて最近私が注目しているニュースがあります。それは性犯罪のニュースです。性に関する犯罪のことです。今日はちょっとセンシティブで重いテーマなので、この話題が苦手な人は、ここからは聞かないほうがいいと思います。
まず初めに、ニュースの内容について説明します。そのあとで、日本の性犯罪について、何が問題なのか、問題点を話そうと思います。
今回はちょっと硬いテーマなんですが、日本の社会問題なので、最後まで聞いてくれたらうれしいです。なるべく分かりやすく説明するんですけど、言葉とか表現が難しかったら、私のホームページにスクリプトがあるので、それをぜひ読んでください。
日本で一番有名な芸能事務所に「ジャニーズ事務所」があります。日本のだれもが知っているような国民的アイドルもいるし、若者に大人気の歌手グループも所属しています。「所属する」は組織のメンバーだという意味です。
私もね、大学生のとき、ジャニーズ事務所のとあるグループの大ファンで、カラオケに行くたびに彼らの曲を歌っていました。
このジャニーズ事務所を作った人、元社長。元社長もとても有名な人なんですが、この人は数年前に亡くなっています。
で、ここからニュースの話です。先日、このジャニーズ事務所に関するショッキングなニュースがありました。ある男性が元社長から性的な被害を受けていた、というものです。被害を受けたとき、この男性はジャニーズ事務所のメンバーでした。性的な被害を受けたのは1回だけじゃなかった。15〜20回あったそうです。しかも、被害を受けたのはその人だけじゃなかった。他の男性も受けていたそうなんです。被害をうけたのは、15歳のとき。他の被害を受けた人もまだ未成年。「未成年」は大人じゃないということです。10代の子どもでした。
今年の3月に今回のこのスキャンダルについて、イギリスのテレビ局BBCがドキュメンタリーを作って、放送しました。でも日本のテレビ局や新聞、そういう大手のメディアは何も言いませんでした。どのテレビ局もどの新聞社もニュースにしませんでした。BBCで特集されたのに、Twitterとかネットではすごく話題になっていたのに、日本のメディアは完全に無視したんです。
日本で一番有名な芸能事務所の社長が、自分の会社に所属している少年たちに繰り返し性暴力を行っていた。こんなにショッキングな内容なのに、どうしてニュースにしなかったんでしょうか?
それは、その理由は、日本のメディアがジャニーズ事務所に遠慮しているからだと言われています。日本ではどの番組を見てもジャニーズのタレントが出ています。ジャニーズのタレントが出ないとテレビ番組は作れないって言われるぐらいです。
彼らはね、とても人気なので、彼らを見たくてたくさんの人がその番組を見るんですね。そうするとテレビ局は視聴率、広告費を稼ぐことができます。つまりテレビ局にとってジャニーズ事務所は大切な取引先、お客さんなんですね。だから強く批判することができないんです。ジャニーズ事務所の権力、権力は力です。力が強すぎて誰も何も言えないんです。
でもそんなのおかしいですよね。自分にとって都合が悪いニュースは言わないなんて。おかしいと思います。
で、このPodcastを録音しているのが4月13日なんですけど、やっとやっと今日NHKがニュースにしました。と言っても短かったですけどね。2分だけでした。たったの2分。
いやー、私は正直怒ってます。ニュースにしないっていうことは問題視していないっていうふうに見えますよね。問題にしようとしない。したくない、みたいな。そこに明らかに問題があるのに見ないふりをしている。そんなふうに感じます。でも問題にしないと社会は変わらないですよね。
今回のニュース、スキャンダルについてもっと知りたかったら、YouTubeで被害者のインタビュー、会見もあるし、ネットには記事がたくさんあります。ぜひ調べてみてください。このPodcastでは言い切れないぐらい色んな事実があります。
じゃあ、ここからは性犯罪について、日本の問題点を話します。なぜ日本で性犯罪が社会問題になりにくいのか?ということです。日本は、性犯罪から子どもたちを守るための法律がすごく甘いんですね。甘い。ゆるい。つまり厳しくないということですね。
具体的にいうと、日本の性的同意年齢は13歳です。性的はsexualですね。同意はconsent、「同意する」は、お互いの意見とか考えが同じになるということです。なので、性的なことに同意する能力が13歳であるということです。分かりますか?13歳だったら、性的な行為に同意する能力があるということです。法律上ね。そういう法律なんですよ。だから13歳が例えば30歳の人と性的なことをしました。でもお互い同意していました。って言ったら犯罪にならないんです。
この法律、この性的同意年齢が13歳っていうのは、110年前から続いています。110年間変わってないんですね。びっくりですよね。この、13歳っていうのは国際的に見ても低いです。アメリカは州によるけど16歳〜18歳。韓国も最近16歳になりました。13歳っていうのは先進国の中で日本だけです。
でね、日本で性被害を犯罪にするためには、被害者が「どうしても抵抗できなかった」ということを証明しないといけないんですよ。だから、裁判で「被害者は抵抗できる状況だったのに抵抗しなかった。つまりそれは相手を受け入れたということ。だから罪ではない。」そういう理由で加害者が無罪になることもあるんです。無罪っていうのは罪がないことですね。無罪になることもあるんです。
今回のジャニーズ事務所の元社長による性犯罪も、被害者の男性は激しく抵抗しなかったみたいなんですね。元社長から暴力を受けて、暴力を受けたうえで性犯罪をされたとか、嫌がっているのに無理矢理されたとか、そういうことではなかったらしいんです。
でも2人の立場を考えると、相手は社長です。社長に従わなかったら、仕事がなくなる可能性もありますよね。社長を受け入れなかったら、自分の立場が不利になります。相手と自分の立場って全然違いますね。それに子どもって、自分がどういうことをされているか、理解できないですよね。だから本当にひどい犯罪だと思います。でも被害者の人が抵抗しなかったので、犯罪にならないんですよ。犯罪にしづらい、そういう法律の問題があります。難しい話ですよね。
日本は性教育も国際的に見て遅れていると言われています。性の話題はタブーみたいなところがあるので、ま、最近少しずつ変わってきているんですけどね。学校教育では大切なことは何も教えてくれません。
性教育は、自分の体を守るとか相手の体を守るために必要なことだと思います。でも日本では誰もそういうことは教えてくれません。だから法律もなかなか変わらないし、人の意識も変わらないんですよね。こういう性に関する問題は日本の大きな課題です。
はい、今日はここまでです。最近ちょっと難しいテーマが多いかな?どう思いますか、みなさん。おもしろいですか?それとも、ちょっとテーマが重すぎたかな?でも大事な社会問題だと思ったので、今回のエピソードを作りました。はい。またテーマのリクエストがあったらどんどんメッセージください。よろしくお願いします。
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