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EP-68. 変わっていく言葉たち

みなさん、こんにちは。

Kotsu kotsu Nihongoのみずきです。

みなさん、お元気ですか?


私はこのところ子供たちのことでバタバタしていました。

小学校が春休みになったので、長男は毎日家にいました。

そうすると、今までは私だけの昼ご飯を用意すればよかったのですが、

子供がいるとなると、子供の分も昼ご飯も用意しなければいけません。

私一人だけなら、昨日の夕飯の残りとか、納豆ごはんとか、適当なご飯でいいのですが、

子供がいると栄養とか好みも考えないといけないので、大変なんですよね。


3月の終わりには長女の卒園式もありました。保育園を卒園したんです。

1歳の赤ちゃんのころから5年間通っていたので、入園したころを思い返すと、

この5年間でずいぶん大きくなったなぁって思います。

そして先日、小学校の入学式がありました。

次女も保育園で新しいクラス、長男も小学校で新しいクラス。

みんなそれぞれ新しい環境でがんばってほしいな、

楽しんでほしいなって思います。


さて今日のテーマは、言葉の意味の変化です。

今回はテーマのリクエストをもらいました。

Jayさん、リクエストありがとうございます。メッセージを読ませていただきます。


「おはようございます。よかったらみずき先生にリクエストをしたいんです。

先生の46番目の podcast を聞きました。卒業式の podcast です。

「適当」という言葉について少し説明してもらえませんか?

辞書によると「適当」の意味は元々いい意味だそうで、

現代では良くない意味になったようです。

この言葉の歴史や、他の似たような言葉を紹介したら

おもしろい Podcast になるかもしれません。」


うんなるほど、おもしろいリクエストですね!


「適当」ね。

確かにエピソード46の中で「適当」という言葉を使っているんですが、

たぶん他のエピソードでも「適当」が出てくると思います。

っていうのは、「適当」って日常生活で本当によく使う言葉なんですね。

私は3日に1回は使ってるかもしれないです。そのくらいよく使います。

意味は、「あまり深く考えない」とか「ちゃんとしていない」とか「雑な」「ゆるい」とか、

そんな意味があります。


さっき私はオープニングで、「適当」という言葉を使いました。

みなさん、気づきましたか?

「私一人のときは適当な昼ごはんです。」と言いました。

いつも昼は、ごはんに納豆をかけただけの簡単料理。

料理って言えないかな?(笑)

簡単ご飯とか、昨日の夕飯の残りものを食べています。

ご飯を作るのが面倒なので、時間も労力もかけたくありません。

私は昼ごはんはいつも適当です。はい。


で、この場合の「適当」はちょっとネガティブなイメージがありますね。

雑っていう意味なので。

「ちゃんとしていない」という意味で使っています。

でも、もともとは「適当」はいい意味です。

「その場面や状況にちょうどいい。

ちょうど合っている。ふさわしい」そんな意味があります。

例えばね、テストの問題でよく見ます。

「選択肢A,B,C,Dの中から適当な答えを選びなさい」とかね。

でも日常的には、「ちょうどいい」っていう意味よりも、

「ちゃんとしていない」っていう意味で使うことのほうが多いです。

こうやってね、時代によって言葉の意味、使い方って変わるんですよね。


で、今日は他にも似たような言葉、

昔と比べて意味が変わってきている言葉を3つ紹介します。


一つ目。「やばい」。

これ、みなさん知っていますよね。

私も毎日のように使います。便利な言葉です。

うれしい、楽しい、すごい、おもしろい、こわい、

最高、最悪、あぶない、かわいい、かっこいい、とかね、

いろんな意味がありますね。

色んな状況で「ヤバい」って言います。


では、もともとの意味は何なんでしょうか?調べてみました。

本来は「危ない」とか「悪いことが起こりそう」

「自分にとって不都合なことが起こりそう」。

そんな意味があったそうです。

ネガティブな意味で使われていました。

それで、1980年代から「かっこわるい」という意味で使われるようになりました。

で、90年代から「すごい」という意味、ポジティブな場面でも

使われるようになったそうなんです。

今ではポジティブでもネガティブでもどちらの場面でも使うので、

「ヤバい」がいい意味なのか悪い意味なのか、

っていうのは文脈で判断しなきゃいけないですね。

「ヤバい」は幅広い年代の人が使う言葉なんですけど、

カジュアルな言葉なので使う相手と場面には気を付けてくださいね。

ビジネスとか目上の人には使わない方がいいです。


はい、では二つ目。

「失笑」。

失笑は「失う」と「笑う」という漢字を使います。

漢字から想像するとどんな意味だと思いますか?

笑うことを失う?

はい、実はこれ、「思わず笑ってしまう。我慢できずに笑ってしまう」という意味なんです。

辞書にもそう書いてあります。

でも、でも、多くの日本人は、「笑えないほどあきれる」という意味で使っています。

そう、本当の意味は笑うことなんですよ。

でも実際に使われている意味は「笑えない」ということなんです。

そう、意味がね、逆になってきているんですよ。

おもしろいですね。

例えば、実際の場面でこんなふうに使います。

めがねを頭にのせているのを忘れて

「めがねがない!私のめがねどこいった?」って探していたら、

「いや、頭にあるじゃん」って夫に失笑されました。

あきれられたってことですね。


はい、じゃあ最後です。

三つ目。「敷居が高い」。

これは高級すぎる、上品すぎるから入りにくい、というときに使います。

例えば「ハイブランドの店は敷居が高くて気軽に入れない」とかね。

でも、これも実は本当の意味は違うんです。

辞書をひくと違うことが書いてあります。

「不義理なことをしていて気まずいので、相手の家へ行きにくい」

本来はこんな意味があります。