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EP-69. 学校が休みやすくなる制度

みなさん、こんにちは。

Kotsu kotsu Nihongoのみずきです。

みなさん、お元気ですか?


日本はもうすぐゴールデンウィークです。

ゴールデンウィークは、春の連休のことです。

会社にもよりますが、だいたい5日から7日間ぐらいかな?休日があるんです。

私は1週間仕事を休むつもりです。

休みの間は、いつものように、祖母が住んでいる高知県へ遊びに行ってきます。

だいぶ前のPodcastで言ったような気がするんですけど、

今年はマラソン大会に出るんですよ。

毎年5月3日に、高知県の黒潮町っていうところでマラソン大会があります。

いつも夫だけ出ていたんですけど、今年は私も子どもたちと一緒に走ることにしました。

普段ジョギングとか全然しないので、ちゃんと走り切れるかどうか

自信があんまりないんですけど、でもわくわくしています。がんばります!


今回のテーマは、日本語の先生のかおり先生からリクエストをいただきました。

かおり先生、ありがとうございます。

先生のSNSについては概要欄にはってあるのでぜひ見てください。

先生はオンラインで料理のレッスンもされているそうです。おもしろそうですね。

そんなかおり先生のリクエストは、ラーケーションについて話してくださいとのことでした。


これは、英語のlearningとvacationを合わせてできた言葉です。

すみません、今日はですね息子の友達が集まって外で遊んでいるので、

もしかしたら子どもの声が入ってしまうかもしれません。ごめんなさい。

それでですね。私は愛知県に住んでいるんですが、

その愛知県の公立の学校で、今年の秋から始まる制度があります。

それがラーケーション制度です。

どんな制度かと言ったら、年に3日学校を休むことができる、というものです。

ラーケーション制度を使って学校を休めば、

学校を欠席した、欠席つまり学校を休んだということにならないんです。


みなさんきっと、「え?どういうこと?」って思ってますよね。

日本の学校についてちょっと説明しますね。

基本的に土曜日と日曜日と祝日、国の休日ですね。祝日は学校がありません。休みです。

それ以外に学校を休むと「学校を欠席した」という記録が残るんです。

それは年に数回、「通知表」っていう成績のレポートが渡されるんですけど、

そこに書いてあります。あなたは何日欠席しました、みたいな。

でね、これを結構気にする人が多いんですよ。


なんで記録するの?休むことの何が問題なの?って思いますよね。

これは、日本の学校には「皆勤賞」っていう賞があるんですね。

1日も休まないで学校に行ったら、賞がもらえるんです。

学校に休まずに行ったらすばらしい!ということで、褒められます。

だからみんななるべく休みたくないんです。


でも、コロナの時代になってからは皆勤賞をもうやめた学校も多いみたいです。

皆勤賞が欲しいからって体調が悪いのに無理して学校に来てしまう子がいたら、

それは良くないですよね。

それからもう一つの理由、休みたくない理由。

これは、受験に影響が出ることがあるからです。

あまりにも欠席とか遅刻が多かったら、合格できない。

不合格になってしまう可能性もあるみたいです。


そしてもう一つ、学校を休みたくない、休みづらい大きな理由があります。

実はこれが一番大きな理由かもしれません。

体調が悪くて学校を休む、これはしょうがないことですよね。

でも、それ以外の理由で学校を休むことは悪いことだという考え方があるんです。


例えば、家族で旅行に行くので学校を休みますとか、

そういう家族のイベントで学校を休むのは、ズル休みだって思われるんですよね。

「ズル休み」聞いたことありますか?

「ズル休み」は学校をサボる、学校に行くことを怠けて休むっていう意味です。

だから遊びで学校を休むことは罪悪感を感じやすいんです。

親としても、子どもとしてもちょっと罪悪感を感じること、抵抗感があることなんですよ。

気軽に休みづらいんです。

そう、だからあんまり大きい声で「明日は家族旅行だから学校休むんだ~」みたいな、

そういうことは言いづらいです。言えないです。そうそう。

なので理由ははっきり言わずにこっそり休むみたいな。そんな雰囲気があります。


そんな雰囲気がある中で、ラーケーション制度ができたということなんです。

これね、日本で初めて作られた制度なんですよ。

東京よりも早いです。愛知県が一番。がんばってますね、愛知県。

うれしいですね!(笑)


なので、病気のとき以外に休むとき。

そのときは、このラーケーション制度を使って学校を休めば「欠席」にならないし、

それに罪悪感も感じないで、堂々と休める。そういうことです。

ラーケーションは会社で言うなら有休のことですね。会社にも、給料がもらえる休みがありますよね。それを有休と言います。

みなさん、このラーケーション制度、どう思いますか?

私は、これはすごくいいプロジェクトだと思います。

大人と同じように子どもにも休む権利はあると思います。

それに家族との時間も大事するべきだと思うんです。


家族によっては、土日が仕事で平日が休みという人もいますよね。

そうすると子どもと休みが合わなくて、家族でどこかに出かけるってことができないですよね。あとは土日に出かけるのは混んでる、とかね。そういう問題もありますから、でもラーケーションを使えば平日に家族で遊ぶこともできます。

ラーケーション制度にはもう一つ目的もあって、

子どもたちが平日に休むことで、親も有休を取るきっかけが作れるということなんです。

っていうのは日本では今「働き方改革」って言って、

今までの働き方、長時間働く、毎日残業、休みなしみたいな、

そういう環境を改善しようってしてるんですね。

それで有休を取りやすくしようとする動きがあるんです。

なのでラーケーションがあったら親も有休を取って、子どもと過ごせるっていう。

そういう目的があります。


ただ、この制度を心配する人もいるようです。

休んだ日の勉強内容をどうするか、授業を休んだら次の日から内容についていけるのか。

そういうことを心配する意見もありました。

この制度では、休んだ分の内容は、基本的には家で自分で勉強するようにとしています。

でもどうでしょうね。ラーケーションで休めるのはたった3日だけですから。

しかも3日連続で使うとは限らないですね。

なので、そんな影響はないと思うんですけどね。

まあ、大人でも仕事を休んだら休んだ分の仕事はたまりますからね。

そこはしょうがないと言うか、責任を持って自分でどうにかするしかないって思います。

もちろん子どもだったらね、親のサポートも必要だと思っています。


我が家のことをちょっと話すと、うちはこの制度が始まる前から、

家族の行事を理由に学校を休ませたことが1,2回あります。

でもね、やっぱりちょっと罪悪感、抵抗感、ありましたよ。

たった1日休ませるだけでもね。

そういう親もたくさんいると思うので、この制度はすごくありがたいです。

この制度が愛知県から全国に広まっていったらいいなって思います。


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