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EP-72. プリクラとルッキズム

みなさん、こんにちは。

Kotsu kotsu Nihongoのみずきです。

みなさん、お元気ですか?


突然ですが、みなさんにとって思い出のレストランとか店ってありますか?

特別な思い出がある店。

最近、私にとって思い出深いレストランが二つもなくなってしまいました。悲しいです。

一つは結婚式をした店。店っていうか結婚式場ですね。結婚式をするための場所。そこがなくなってしまいました。コロナの影響もあったと思うんですけど、お客さんが減っていたこと、そして建物が古くなったことが理由でなくなってしまいました。


確かにその場所は私が子どもの頃からある場所で、建物は古かったと思うんですけど、すごく素敵な場所でした。自然に囲まれていて、すごく広くて、結婚式もできるし、パーティもできるし、仕事の会議とかもできる。それに大きいプールとかテニスコートもあるし、ホテルもあるし、レストランもある。

私は子供の頃、夏はプールでよく遊んだし、大人になってからはレストランでランチしたり、自然の中を散歩したり、結婚式もしました。本当に思い出深いので、なくなったことが悲しいです。


もう一つ、最近なくなったレストランがあって。それはドイツ料理のレストランです。私が昔ドイツに留学していて、ドイツが好きなことはみなさんきっと知っていると思います。

日本でドイツ料理の店ってあんまりないんですよね。なんでだろう。イタリアとかフランスとか中華料理はよくあるんですけど。あと、インド料理とか韓国料理もよく見るね。最近はベトナムとかインドネシアとかタイ料理も増えてきましたね。ですが、なぜかドイツ料理はめったに見ないんですよね。東京に行ったらいっぱいあるのかなぁ。不思議です。


でね、名古屋にお気に入りのドイツ料理のレストランがあって、特別な日にいつも行っていたんですよ。結婚記念日とか誕生日とか。でもシェフが年を取ってお店を続けることが難しくなって、店を閉めることにしたそうです。仕方がないことですが、残念です。本当においしかったし、思い出もあります。

これからどこでドイツ料理を食べればいいかな。またお気に入りの店を探したいと思います。


今日のテーマはプリクラ。プリクラって知ってますか?

簡単にいうと写真のシールを作れる機械のことです。ゲーセン、ゲーセンはゲームセンターです。ゲーセンに必ず置いてあります。プリクラは私が小学生のころからずっと人気ですね。だから、プリクラの歴史はかなり長いです。

私は友だちと遊びに行ったときは、必ず毎回プリクラを撮っていました。時代によってはやりのポーズとかあるんですよ。当時のプリクラが私の実家に全部残ってますけど、今見ると笑えます。何そのポーズ?みたいな。

もちろん顔も今と違って、なんでしょう、幼いし。化粧も全然似合ってないのにすごい濃いとか、服も変だしダサいし、全部恥ずかしいですね。

恥ずかしいんですけど、見せられるものだけYouTubeに載せようかなと思います。ほとんどの人は昔の私なんて全然興味ないと思うんですけど(笑)、もし興味があるっていう珍しい人がいましたらYouTubeも見てください。YouTubeのほうは字幕付きで、サブタイトル付きで、Podcastが聞けます。


でね、何のためにプリクラを撮るかって言ったら、友だちと遊んだ記録を残すためっていうか、思い出の一つとして撮っていました。そのプリクラをプリクラ専用の手帳に貼って、それを友だちと見せあったり、プリクラを交換したりしていました。みんなやってましたよ。特に女の子はほぼ全員やってました。でも今の若い人はSNSでアップするみたいですね。

プリクラ手帳を作ったり交換するのも楽しかったんですけど、私が一番好きだったのはプリクラを撮るときに、デコレーションできるんですよ。ハートとかキラキラのスタンプで加工したり、文字を書いたりとか。それが楽しかったです。


で、先日久しぶりにプリクラを撮りました。

何年ぶり?10年以上撮ったことがないですから、すっごい久しぶりです。

この前、うちにホームステイしている留学生と、私の家族みんなでゲーセンに行ったんですよ。で、プリクラがあったから久しぶりに撮ってみようって思って撮ったんですね。いや、そしたら昔と全然違いました。

まずね、ポーズを全部指示してくれるんですね。「手でハートを作ってね!」とか、「次は猫のポーズだよ!」とか(笑)かわいいポーズをどんどん、次はこれ、次はこれ!とか、全部教えてくれるんですね。おもしろかったです。

娘たちはノリノリで楽しんで撮ってたんですけど、息子は「もう嫌だ!」とか言って恥ずかしがって、逃げようとしていました(笑)


しかも、勝手に自動で顔が加工されるんです。目がめっちゃ大きくなって、2倍ぐらいの大きさになって、赤いリップも塗られて、ばっちりメイクアップなんですね。

男も女も子どもも大人も関係なく、みんな同じように目が大きくなってメイクアップされるんですね。顔が変わりすぎて、だれ?っていう。全然自分の顔じゃないし、はっきり言って不自然。もう笑っちゃいました。


撮った後、写真をデコレーションするんですけど、10年前と全然違って、デコレーションの種類が少なくなってました。前はね、スタンプがたくさんあったのに、少なかったです。

でもその代わり、新しい機能がありました。それは顔を加工する機能です。これなかったですよ、昔は。

どんな加工かって言ったら、例えばもっと目を大きくするとか、目の形を変えるとか、小さい顔にするとか、あごをシャープにするとか、眉毛の形とか、もうとにかく細かいところまで編集できるんですね、顔を。びっくりです。

ま、機械によって映り方とかデコレーションの仕方は違うのかもしれないんですけど、うん、本当にびっくりしました。


今の若い人は顔を加工するのが好きなんだなって思いました。確かにアプリもはやってますね。顔を加工するアプリ。みなさんの国ではどうですか?顔を加工するアプリ、使いますか?

日本ではよく使われています。目を大きくしたり、顔を小さくしたり、足を長くしたり、ウエストを細くしたりとか、本当に細かいところまで加工できます。Instagramでよく、そういう不自然な写真をよく見ます。加工してることがすぐ分かる写真です。

でも…それって自分のコンプレックスばかり気になっちゃうから、加工しすぎるのもあんまりよくないと思うんですけどね。写真をたくさん加工してかわいくしてSNSにアップしたとしても、それって本当の自分じゃないしね。


日本は見た目に厳しいっていうか、見た目を気にする人、大事にする人が本当に多いと思います。

「ルッキズム」っていう言葉を聞いたことがありますか?ルッキズム。つまり見た目を重視する人が多いんですよ。

「美しい人」に共通の基準っていうかポイントみたいなものがあって、顔は小さいほうがいいとか、目は大きいほうがいいとか、二重がいいとか、鼻は小さくて高いほうがいいとか、痩せているほうがいいとか、ね。

これは日本人がかわいい、美人って思う顔とか体の共通点です。で、そこに近づけないといけない、そこから外れたらだめみたいな。そういう考えが強いと思います。だから、自分の顔とか体を加工して、みんなが共通してイメージしている「美人」に近づきたい。そういうことだと思うんです。


まぁ今の若い人はSNSがあるからこそ大変だなって思います。自分の顔を見せる機会が多いし、見せる相手も多いですよね。そして加工できるアプリもある。ということで、自分をかわいく見せたい、美しく見せたいという気持ちは分かるんですけど…うーん、でもやりすぎかなって思います。プリクラを撮ったときに日本のルッキズムの強さを感じました。


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