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EP-93. 京都の千本通り

みなさん、こんにちは。

Kotsu kotsu Nihongoのみずきです。

みなさん、お元気ですか?


はい。12月になりました。2023年ももう少しで終わりですね!ほんとにあっという間ですね!町はもうクリスマスモードです。

イギリス出身の生徒さんから聞いたんですが、イギリスではクリスマスといえばチャリティー活動だそうです。クリスマスをただ楽しむだけじゃなくて、貧しい人、困っている人のことを考えて、ボランティアをしたり寄付、donationするんだそうです。日本ではクリスマスは、そういうチャリティーとか宗教的な要素は全然なくて、商売のためのイベントですね。


我が家はクリスマスだからっていう理由ではないんですけど、先日、戦争の被害にあっている子供たちのために募金をしました。募金は寄付と同じ意味ですね。donationです。私の子供たちも、自分のお小遣いから募金をしました。世界にはいろんな悲しい問題があるけれど、無視しちゃいけない、考えることをやめちゃいけないと思います。知って、学んで、考えることが大事だと思っています。

子供たちにも、世界にはこういう問題があるんだよ。私たちが今平和なのは当たり前じゃないんだよってことを伝えて、じゃあどうしたらいいと思う?自分たちに何ができるかな?って。一緒にニュースを見て考えるようにしています。


さて、この前久しぶりに京都へ行ってきました。京都は私が大学生だったとき住んでいた場所です。今回はなんと10数年ぶりに、つまり卒業以来ずっと会っていなかった大学時代の友達と集まりました。で、たくさんおしゃべりをしてきました。そしてみんなで大学にも行って教室とかラウンジとか懐かしい場所を回りました。この日私は「懐かしい!」って100回ぐらい言ったと思います。本当にとても楽しい時間でした。


今回は友達に会うことが目的だったから観光はしていないんですけど、相変わらず京都駅は人がものすごーーくたくさんいました!本当に人人人。バスも満員だったしね。京都は観光地ですから、私が住んでいたときもいつも観光客がたくさんいたけど、まぁ変わらないですね~。すごいね。


そういう、ちょっと大変なところもあるんだけど、京都って本当にいいところですよね。見るところがたくさんあって、全然飽きない町だと思います。京都に住んでいるときは何回も観光地に行きました。金閣寺とか、清水寺とか、二条城、嵐山とかね。観光地じゃなくても、普通に町を歩いているだけで歴史を感じるんですよ。古くから伝わる伝説だったり歴史的な事件だったり、何かおもしろいエピソード、ストーリーがある場所が多いんです。


そして地名もすごくおもしろいんですよ。普通と違った、特別な漢字を使ってたり特別な読み方をしたりするんです。だから、この町は昔どんなことがあったんだろう、どんな人が住んでいたんだろうって想像して、よく名前の由来を調べたりしていました。


あとは歴史的なお店もすごく多いんです。いわゆる「老舗」ですね。100年とか200年以上続いていたり、中には1000年以上続いている店もあるんだって。すごいですよね~。私も老舗の漬物屋さんとか和菓子屋さんでバイトをしたことがあります。長い歴史あるお店のお手伝いが、ほんの少しでもできてうれしかったです。


歴史っておもしろいですよね。私の実家とか今住んでいる家もそうだけど、自分に何か関係がある場所で、昔昔は何があったんだろうなぁって考えるのが好きです。例えばね私の実家の住所には、寺っていうか仏教に関係する漢字が入っているんですね。でも今は近くに寺とか仏教に関係するものってないんですよ。だから大昔、昔昔の時代にお寺とか何かあったのかなぁ?お寺に関係する、仏教に関係する建物とか人はいたのかなぁ?って想像するんです。


さてさて、私が大学時代に住んでいた場所は「千本今出川」というエリアです。「千本今出川」。これは千本通りと今出川通りがクロスする地域です。千本通りは、昔々京都が首都だったころメインストリートだった通りです。17kmも続く長い道です。

千本通りの「千」は数字の1000を表します。そして千本の本。これ、単位ですね。1本2本3本4本…何かを数えるときの「本」です。千本。千本通り。なんかちょっと不思議な名前じゃないですか?はい。この名前の由来がとてもおもしろいんです。


平安時代、今から1000年以上前ですね。今の千本通りの北にある山、船岡山。ここは亡くなった人を置いておく場所でした。今の日本では人が亡くなったら火で燃やします。つまり「火葬」をします。でもこの時代は「風葬」って言って、漢字は「風」に、お葬式の「葬」と書いて風葬なんですけど。つまり燃やさないし、土にも埋めないし、風にあてておく。外にそのまま置いておくんです。自然にまかせて自然にかえす。そういう方法だったんですね。なのでこの船岡山はたくさんの死体、亡くなった人が積まれていて、鳥や動物がその体を食べたりして、ちょっと怖い場所だったそうです。


はい。なので、当時亡くなった人は千本通りをまっすぐ北に向かって運ばれて、船岡山に風葬されたわけです。で、亡くなった人に対して悲しみの気持ちを表すために、千本通りの道にはたくさんの卒塔婆が並んでいたそうです。

「卒塔婆」は細長い木の板なんだけど、そこには亡くなった人の名前とか生まれた日とか、亡くなった日が書かれています。ちなみに卒塔婆の習慣は今もあります。日本のお墓に行くと卒塔婆を見ることができますよ。はい。で、千本通りにはたくさんの、千本の卒塔婆が並んでいたから「千本通り」と呼ばれるようになったそうです。はい。あの道にたくさんの卒塔婆が並んでいたんだって想像するとちょっと不気味な、怖い感じもします。

でもなんかね、いいですね。歴史を感じられて興味深いなって思います。


はい。今日はここまでです。Patreonのメンバーを募集しています。Patreonではメンバー限定のvideo podcastがあって、本音でいろんなことを話しています。そしてコミュニティに入ったらスピーチチャレンジ、ライティングチャレンジに参加できます。こつこつアウトプットの練習をしたい人、おすすめです。

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